退職を決意したみなさん、おめでとうございます!でも今すぐに勢いで退職するのはちょっと待って!退職後に路頭に迷わないためにも、新しい人生のスタートに向けてしっかり準備をすることが大切です。この記事では、退職する前にやるべき事について、実体験から学んだことを元に紹介します。
この記事は次のような人におすすめ!
・退職を決意したものの次のステップがわからない
・退職後の生活を少しでも楽にしたい
・退職前にやっておくべき事が知りたい
この記事は比較的エネルギーがある退職希望者向けのノウハウです。うつ病や適応障害などで苦しんでいて、自分で動くのが辛い場合は、無理をせずに、退職代行会社等を使うことをオススメします。
退職後のお金の計画を立てよう
さて、退職後の生活に向けて、私たちが考えるべき最初のステップは何でしょうか?それは、お金のことです。安心して余生を送るためには、しっかりとしたお金の計画が必要です。今回は、その重要性と具体的な手順について考えてみましょう。
現在の貯金や資産を把握する
まずは、現在の貯金や投資の状況をしっかりとチェックしましょう。これは、将来の生活費や予想される支出を把握するための第一歩です。退職後にも快適な生活を送るためには、これらの数字を把握しておくことが不可欠です。貯金口座や投資ポートフォリオの残高、利率、リターンなどをチェックしましょう。また、転職が決まっている方はその給与、副業収入がある方は見込まれる収入も書き出してみましょう。
- 貯金
- 株式投資
- 不動産
- その他金融資産
- 転職先の給与収入
- 副業収入
生活費など支出の計算する
次に、退職後の生活費を見積もり、自分が生活していくのに必要な金額を把握しましょう。生活費に加えて、病気や事故など予期せぬ出費に備えるためにも、十分な緊急費用を確保することも忘れてはいけません。以下のリストを参考に支出額を計算してみてください。
- 家賃(賃貸、ローン返済、管理費など)
- 光熱費(ガス、電気、水道代など)
- 食費(自炊の食材費、外食代など)
- 通信費(スマホ、光回線、固定電話など)
- 交通費(電車やバスの運賃、ガソリン代、駐車場代など)
- 交際費(付き合いに使うお金)
- 娯楽費(趣味に使うお金)
- 医療費(病院やクリニックの通院費、市販薬の購入費など)
- 保険代(生命保険、健康保険など)
貯蓄&収入と支出のバランスを確認する
支出額が把握できたら、収入や貯蓄から賄えるかどうかを計算してみましょう。
足りない場合は、退職後の生活スタイルを見直し、節約やコスト削減の余地があるかどうかを考えましょう。
節約方法としては、以下のようなものがあります。
- スマホや通信費を格安プランに変える
- 電気代やガス代を安いプランに変える
- 自炊して食費を浮かせる
- 家賃の安い部屋に引っ越す
節約術についてはこちらの記事にまとめてあるので、興味のある方は読んでみてください。
支出を減らす他、投資や副業をはじめて、収入を増やすという道もあります。
比較的簡単に始められる投資や副業についてまとめた記事もあるので、よかったらご覧ください。
退職したらもらえるお金を調べて申請する
退職後の収入源として、社会保険などの利用が考えられます。会社が支給しているもの、健康保険組合が支給しているもの、ハローワークが支給しているものと様々です。
受給額や支給条件など詳細を確認して、期限内に忘れずに申請しましょう。
退職時にもらえる可能性のあるお金には、次のようなものがあります。
- 退職金
- 失業保険
- 傷病手当金
- 就職促進給付金
調べるのが手間ですが、受給資格があればもらえるお金なので、ここはひと頑張りです!使える制度は賢く使って、もらえるお金はしっかりもらいましょう!
健康保険の手続き
次に、健康保険の手続きを進めましょう。健康は何よりも大切ですから、退職後も健康保険を確保するのが重要です。退職前に手続きを進めておけば、安心して新しい人生をスタートできます。
健康保険の手続きは、退職前にしっかりと準備しておくことが重要です。健康保険を継続して利用するか、別の保険に移行するかによって手続きが異なります。以下に、健康保険の手続きについて詳しく説明します。
1. 健康保険の継続
- 会社健康保険の継続: 退職後も会社の健康保険に加入する場合は、退職手続きを行う前に、会社の人事部や保険担当者に相談してください。会社の健康保険を継続する場合、手続きや条件は会社によって異なります。
- 家族手当の確認: 健康保険に家族が加入している場合は、退職後の手続きに家族手当が含まれるかどうかも確認してください。家族手当が必要な場合は、手続きを行う際に同時に申請することができます。
- 手続きの期限: 退職後も会社の健康保険を継続する場合、退職日から一定の期間内に手続きを完了する必要があります。期限を確認し、早めに手続きを進めるようにしましょう。
2. 別の健康保険への移行
- 公的な健康保険への加入: 退職後に公的な健康保険(国民健康保険や後期高齢者医療制度など)に加入する場合は、居住地の役所や保険事務所に手続きを行います。必要な書類や手続き方法については、各地域の役所や保険事務所に問い合わせてください。
- 個人での健康保険に加入: 退職後に個人での健康保険(個人向け医療保険など)に加入する場合は、保険会社や保険代理店に相談して、加入手続きを行います。保険の種類や保険料、条件などを比較し、自身のニーズに合った保険を選ぶことが大切です。
- 手続きの期限: 新しい健康保険に加入する場合も、手続きの期限に注意してください。手続きが必要な書類や条件を確認し、期限内に手続きを完了させるようにしましょう。
退職前に健康保険の手続きをしっかりと行い、退職後も安心して医療サービスを利用できるようにしましょう。万が一の緊急事態に備えて、健康保険の手続きを早めに進めることをお勧めします。
会社員のうちにやっておいた方が良い事
会社員の間は当たり前にできたことも、フリーランスや無職になった瞬間に難しくなる場合があります。例えばクレジットカードへの加入や、住宅ローンを組むこと、部屋の賃貸契約を結ぶことなどは、社会的信用が大切になってくるので、会社員のうちに済ませておいた方が良いでしょう。
クレジットカードに加入する
まだクレジットカードを持っていない人や、新しいカードの追加や変更を検討している方は、退職前に加入することを強くお勧めします。フリーランスや無職だと、クレジットカードの審査に通りにくいからです。
クレジットカードにもいろいろな種類があり、年会費の有無、旅行保険が付帯されていたり、ポイントサービスがあるなど、退職後の生活をサポートする機能が備わっています。退職前に長く使えるお気に入りの1枚を確保しておくことを強くお勧めします。
ローンを組む
家や車など、大きな買い物をするためにローンを組みたい人も、退職前に手続きを済ませてしまいましょう。クレジットカード同様、ローンの審査は勤続年数や年収といった様々な条件をもとに審査されます。収入が不安定なフリーランスでは通らないことが多いので、検討中の方は、会社に在籍している間にローンを組んでしまうのが得策です。
引越しする
賃貸物件に引越しを考えている場合も、退職前に契約を終結することをお勧めします。貸主は家賃の滞納や踏み倒しを恐れているため、収入の不安定な無職やフリーランスよりも、ある程度の勤続年数や収入がある会社員を好む傾向があります。もちろん退職後でも借りられる物件はありますが、会社に在籍中に引っ越す方がスムーズに契約できる可能性が高いです。
人間関係のケア
最後に、人間関係の維持も、退職前に考慮すべき重要なポイントです。仕事を辞めると同時に、同僚や上司との関係も変わっていくことでしょう。今後関わらない人がいる一方、この先も繋がっていきたい人もいるかもしれません。退職前に、今後の築きたい人間関係を考えて、大切な人たちとのコミュニケーションをとることをお勧めします。
なお、参考までに休職中の連絡方法については以下の記事にまとめたので、ご覧ください。
退職報告の順番に気を付ける
退職報告の順番は、直接の上司から始まり、次に人事部へ通知し、最後に同僚やその他の関係者に報告するのが一般的です。
しかし、これは同僚や上司との関係も変わります。例えば仲のいい同僚が、何の前触れもなく、一斉メールで自分の退職を知ったら、少なからずショックを受けることでしょう。今後の関係にも影響を及ぼしかねません。退職後も付き合っていきたい大切な人がいる場合は、事前に直接退職の意図を報告して、他の人にまだ言わないように口止めをしておくなど、臨機応変に動きましょう。
最後まで礼儀正しく振る舞う
嫌なことがあって退職する場合でも、最後はできるだけ綺麗にお別れをするのが得策です。なぜなら今後いつどこでまた関わることになるかわからないからです。転職先に共通の知り合いがいて気まずかった、退職後に書類が必要になっても連絡しずらい、などの事態にならないためにも、最後まで社会人として礼儀正しく振る舞うことが大切です。退職する前に、お世話になったことや、共に過ごした時間について感謝の気持ちを伝えることで、その後も良い関係を維持することができます。最終日に会社に菓子折りを持っていくのも良いかもしれませんね。
まとめ
退職する前にすることはたくさんあります。めんどくさい!という気持ち、すごくわかります!でも、しっかりと準備を整えることで、新たな人生の始まりに向けて安心してスタートをきるができます。今回ご紹介した大切なポイントを押さえて、次のステージに向けて前向きに進んでいきましょう。