休職したい人必見!メリットとデメリットを徹底比較


休職を考えているけれど、リスクが心配で踏み出せない皆さんへ。後悔のない選択をするために、この記事では休職のメリットとデメリットを徹底比較します。妊活から適応障害を発症し、30代で休職した経験をもつ筆者の実体験を踏まえつつ、休職を考慮する際に留意すべき点をご紹介します。

エリカトロン

この記事は次のような人におすすめ!
・バーンアウトや職場でのストレスを感じている
・キャリアの方向性に悩んでいる
・休職を検討しているけどリスクが心配
・休職するメリットとデメリットを比較したい

この記事は、精神的な余裕や時間的な余地を持って休職を考えている人向けです。うつ病や適応障害などの深刻な健康問題に直面している方、または介護や妊活などで緊急に仕事を休む必要がある状況にある方は、迷わず会社に休職を相談しましょう。

目次

はじめに

うつ病、妊活、適応障害、留学、介護、育児など様々な理由で「休職」を選択する人が増えています。しかし、その一歩を踏み出す前に、休職がもたらすメリットとデメリットを理解することが重要です。この記事では、休職を考えているあなたが後悔のない選択をするためのガイドを提供します。

なぜ休職したいのかを明確にしよう

休職を決める前に、なぜその選択肢を考えるのか、その理由をしっかりと明確にしましょう。目的を明確にすることで、休職によって得られる利益や懸念点をより具体的に理解できるようになります。

休職を選択する背景には、様々な状況や価値観、キャリアの段階が関係しています。以下は、休職を考える主な理由です。あなたに当てはまるものはありますか?

バーンアウト(燃え尽き症候群)のため

世界保健機関(WHO)によると、世界中で仕事関連のストレスやバーンアウト(燃え尽き症候群)が増加しているとされています。2020年のCOVID-19パンデミックの影響も、バーンアウトの発生率を高める要因の一つと考えられています。

バーンアウトのために休職を検討する人はたくさんいます。仕事や生活のストレス、過度の負荷、または仕事へのモチベーションの低下によって、バーンアウトが引き起こされることがあります。

休職は、体や心の回復を促し、バーンアウトから回復するための重要なステップとなる場合があります。その間にリラックスしたり、ストレスを減らしたりすることで、再び健康的な状態に戻ることができます。

メンタルヘルスのため

メンタルヘルスの問題によって休職を希望する人も多くいます。うつ病、不安障害、適応障害などの精神的な問題は、仕事や日常生活に大きな影響を与えることがあります。

休職は、適切な治療やケアを受けるための時間や余裕を確保し、回復のプロセスを支援する重要な手段です。特に最近では、COVID-19パンデミックの影響により、メンタルヘルスの問題が増加していると報告されています。

病気の治療のため

病気の治療のために休職を希望する人は多くいます。特に癌など重篤な疾患や手術が必要な状況では、十分な休養や治療を受けるために時間を確保することが必要です。

休職によって、治療に集中し、体の回復を優先することができます。また、医師や専門家の指示に従うための時間的余裕も確保されます。

妊活のため

妊活に専念するために休職を希望する人もいます。妊活中にはライフスタイルの調整が必要になることもあります。食生活や運動、睡眠などの変更を行うためには、時間とエネルギーが必要です。特に不妊治療や生殖補助医療(ART)などの医療的処置が受ける場合は、定期的な通院や検査を要し、そのためには仕事との両立が難しいことがあります。

まや妊活は身体的だけではなく、精神的および感情的な面でも負担が大きくなります。仕事から一時的に離れることによって、ストレスを軽減し、身体と心をリラックスさせる時間を確保できます。

家庭の事情のため

家庭の事情のために休職を希望する人も多くいます。その理由は様々です。

例えば、子育てのために休職する場合があります。新生児の世話や子供の成長に伴う様々なニーズに応えるために、仕事を一時的に休むことが必要とされる場合があります。

また、家族の介護が必要な場合も休職を取ることがあります。高齢の親や身体的・精神的なサポートが必要な家族のために、家でサポートする必要がある場合などです。

育児や介護などのために休職する場合は、育児休暇や介護休暇の制度がある会社もあるので制度や条件を確認してみましょう。

自己啓発やスキルアップのため

自己啓発やスキルアップのために休職を希望する人もいます。これは、個人が自分自身の成長やキャリアの向上を目指して、一時的に仕事を離れることを選択する場合です。

具体的な理由としては、教育やトレーニングを受けるために休職を取ることが挙げられます。大学や専門学校に通ったり、セミナーやワークショップに参加したり、留学をしたりして、新しいスキルや知識を身につける機会を得ることができます。

また、キャリアの変更を考えている場合、休職を利用して新しい分野での経験や知識を積むことができます。さらに、趣味や創造的な活動に時間を費やすことも可能です。心身をリフレッシュさせるために休職を取る人もいます。これにより、ストレスや疲労を軽減し、より健康的な状態で自己啓発やスキルアップに取り組むことができます。自己啓発やスキルアップのために休職を希望する人は、個人の成長とキャリアの発展を重視しています。

海外ではサバティカルという制度もあり、一定の期会社を離れてスキルアップを行うことができます。日本でもこの制度を取り入れている会社もあるので、制度や条件について調べてみましょう。

旅行や長期休暇

旅行や長期休暇のために休職を希望する人もいます。

休職することで、世界中を旅行する時間を得ることができます。新しい文化や風景を体験し、人生の豊かな経験を積むことができます。新しい人との出会いや交流の機会を得ることもできます。新たな友人やつながりを築くことで、人間関係が豊かになることがあります。

また、旅に出なくても、長期休暇を利用して自己探求や成長に取り組むこともできます。新しい趣味やスポーツを始めたり、心身の健康に取り組んだりすることで、自分自身を発見し成長する機会を得ることができます。仕事から離れることで、ストレスを軽減しリフレッシュすることで、心身がリセットされ、新たなエネルギーを得ることができます。

有給を使うのが一般的ですが、それでも日数が足りない場合は休職という選択肢もあるでしょう。

休職するメリット

休職したい理由がわかったところで、次に休職のメリットを見ていきましょう。

メンタルヘルスの改善に専念できる

メンタルヘルスの改善のために休職することは、一つの効果的な選択肢です。その効果は個人や状況によって異なります。休職によって以下のような影響が考えられます。

まず第一に、仕事からの離れることでストレスが軽減され、心身をリフレッシュする時間を確保できます。これにより、メンタルヘルスの改善につながる場合があります。

また、休職中には専門家やカウンセラーとのセッションに参加したり、医師の治療を受けたりする時間を確保できます。適切な治療やサポートを受けることで、効率的にメンタルヘルスの問題に対処するための知識を得ることができます。

さらに、休職中には自己ケアや健康的な生活習慣を身につける時間を確保できます。適切な睡眠、栄養、運動などのライフスタイルの改善は、メンタルヘルスの改善につながることがあります。仕事のことを気にせずに、体調優先で過ごせるのは一番のメリットでしょう。

自己成長のためのスキルアップができる


休職期間を利用して、新しいスキルを学び、自分をレベルアップすることができます。

まず第一に、休職中に専門的なトレーニングや教育プログラムに参加することができます。スクールと勤務時間が重なっている場合でも、休職すれば通学することが可能になります。新しいスキルや知識を習得し、自己成長やキャリアの発展に役立てることができます。

また、仕事から離れることでスキルアップに集中する時間とエネルギーを確保することができます。興味のある資格取得のための勉強時間を確保することもできるでしょう。

さらに、休職中には実践的な経験を積むための機会を得ることができます。インターンシップやボランティア活動、プロジェクト参加などの活動を通じて、実際の業務に携わる経験を積むことができます。

そして、なによりも、休職を利用して自身や自身のキャリアの方向性を見直すことができます。これにより、自分の興味や能力に合った仕事を吟味し、より充実したキャリアを築くための準備をすることができます。

家族や自分のための時間ができる

仕事と家庭と自分ための時間のバランスを取ることは、現代人にとって大きな課題です。休職をすることで時間の余裕を得て、家族や自分のために使えるようになります。特に介護、育児、妊活、闘病などで大変な方は、休職する効果が大きいでしょう。

まず第一に、休職することで介護、育児、妊活、闘病に専念する時間を確保できます。仕事との両立は、時間的・精神的・身体的にも大きな負担となります。仕事から離れることで、ストレスを軽減し、心に余裕をもって過ごすことができます。

さらに、自己の健康維持も重要です。介護、育児、妊活などによる負担が増えると、自己の健康が損なわれることがあります。休職することで、自身の健康を維持するための運動時間や睡眠時間を確保し、忘れていた趣味に没頭する時間を持つことで、疲労やストレスを軽減することができます。

休職するデメリット

次に休職のデメリットを見ていきましょう。

収入の減少

休職中の収入減少は、多くの人にとって大きな問題です。

この期間を乗り切るために十分な貯蓄があれば良いですが、そうでない場合は破産しないように事前に計画を立てること重要です。経済的に頼れる家族がいる場合にも、事前に相談しておくことが大切です。

休職中にお金の不安がある場合、まずは会社や国や自治体からもらえる給付金がない調べましょう。例えば、うつ病や適応障害の方は傷病手当金の制度などがあるので、条件を確認して使えるか調べてみましょう。妊活中の方も年齢によっては不妊治療に保険が適用される場合もあるので、条件を調べて計画的に治療を進めましょう。介護や育児の方も補助金が出ないか調べてみましょう。

次に、副業やパートタイムの仕事を探すのも選択肢です。ただ、そもそも休職中に別の仕事をして良いのか、まずは会社のルールを確認することが大切です。

株や不動産投資などの資産運用で収入を得る手もあります。ただしっかり勉強した上で運用しないと、大損してしまうリスクもあるので注意が必要です。

そしてなりよりも無駄な出費を抑えることが大切です。日々の生活費など節約できるところがないか確認しましょう。

キャリア中断のリスク

休職によって仕事を離れると、キャリアの中断が生じる可能性があります。特に競争の激しい業界やポジションにおいて、休職期間中に他の人がキャリアを進めることで、復帰後に不利な状況に陥ることがあります。

あとで後悔しないためにも、休職がキャリアの進路にどのような影響を及ぼすかを事前に考慮することが重要です。予測できるリスクをリストアップして、その対策を考えておきましょう。

または、キャリアの中断も受け入れて休職をする覚悟を固めましょう。

同僚や社会からの偏見

休職に対する周囲の理解を得ることは、時に難しいかもしれません。特に、休職がまだ一般的でない業界や職場では、この点が大きな障壁となる場合があります。同僚からズルいと思われたり、社会からレールを外れた人間だと烙印を押されることもありえます。

理解してほしい上司や同僚には、休職する前に相談しておくなど、できる範囲で対策をとることもできますが、全ての人の考え方をコントロールするのは不可能です。偏見の目で見られても耐える覚悟を決めましょう。

職場復帰の際の不安

長期間の休職後に職場に復帰することを考えて、不安な気持ちになる可能性があります。技術の進化、職場の人間関係の変動など、多くの変化に直面することになり、それに自分が順応できるのかと心配になったり、焦ったりするかもしれません。

休職中にスキルアップのための勉強をしたり、自己成長のための努力をすることで、不安を和らげることもできますが、人間関係の変化などは対応しようがないので、柔軟に変化を受け入れる覚悟が必要になります。

復帰後の職場環境の変化

休職中は一定期間、職場から離れるため、復帰後の職場の環境や役割の変化、同僚との関係の変化などが生じる場合があります。休職前と違うポジションに配置されることもあるかもしれません。

会社側からみたら、自分はしばらく職場を離れた人間になります。うつ病で休んで復帰した場合などは、病み上がりだからと気を使ってもらったり、以前と扱いが変わることもあるでしょう。自己肯定感が下がってしまうかもしれませんが、復帰直後はしかたないと受け入れる柔軟性が必要になってきます。

退職金や福利厚生の影響

休職中には退職金や福利厚生の一部が減少する場合があります。企業によっては休職期間中の年金加入や健康保険の支給が制限されることもあります。

気になる方は、事前にどんな影響がでるのかを調べておきましょう。

再就職の難しさ

休職中に職歴が一時的に途切れるため、再就職時に不利な条件になる可能性があります。また、休職理由によっては、雇用主や採用者からの理解や認知が得られない場合もあります。

休職したことを隠して再就職することも可能かもしれませんが、業界が狭い場合には、あとで共通の知り合いからバレたなんてことにならないように、あらかじめ自分から正直に話す方が良いでしょう。

休職に偏見がある人がいる一方で、理解を示して応援してくれる人もいます。堂々としていましょう。

休職を成功させるために事前に考慮すべきこと

デメリットを把握した上で、それでも休職しようと思う方は、休職を決断する前に、財政計画の立案、休職期間の活用方法、職場とのコミュニケーション、復帰計画など、多くの要素を慎重に考える必要があります。これらを事前に計画することで、休職中の不安を最小限に抑え、休職後のスムーズな職場復帰を実現することができます。

財政計画の立案

休職中の生活費や必要経費を計画しましょう。貯蓄、給付金、副業収入、投資収入などを計算して、足りない分はどう補っていくか具体的に考えましょう。

休職期間の活用方法

この期間をどのように有意義に使うか計画してください。計画は途中で変更になっても構わないので、今わかる範囲で、できるだけ具体的にしましょう。そうすることで、必要な期間や、復帰時期がわかってきます。

うつ病や介護や妊活など、先の予定が立たない場合は、一番長くかかるパターンを想定して動きましょう。会社によっては休職期間の上限が決まっているところもあるので、事前に確認しておきましょう。

職場とのコミュニケーション

休職の意向と計画を職場に伝え、理解を得ましょう。

またこの時、復帰する意志があることを示すのが重要です。辞めることを前提に休職すると、会社もいい気はしませんし、その時点で退職を勧められてしまうかもしれません。さまざまな事情で一時的に仕事を離れるが、事情が解決したらまた働きたいという気持ちを伝えましょう。

休職を受け入れてもらえたら、休職するために提出する書類や、業務の引き継ぎなど、具体的な手順を確認しましょう。

会社によっては休職中に定期的に連絡をするルールが決まっている場合もあるので、その辺も合わせて確認しておきましょう。

復帰後のキャリア計画

復帰後のキャリアパスについて、新たな目標を設定し計画を立て直してください。

まずは、いつ復帰するのか具体的な時期を決めること。ただしうつ病や介護や妊活など先の予定が立たない場合は、状況がどのように変化したら復帰するのか条件だけ決めておきましょう。

次に復帰するために必要な手続きなどを会社に確認しておきましょう。事前に計画を立てることで、自分も会社側も安心することができます。

最後に、復帰後にどんな自分になっていたいか、どんな仕事をしたいか、どんな働き方をしたいかを具体的に想像してみましょう。そうすることによって、休職期間をどう過ごしたら良いか見えてきます。例えばスキルアップのための勉強をする、風邪をひきにくい体作りをしておく等。

友人や家族とのコミュニケーション

友人や家族からの理解とサポートを確保することも重要です。

休職中は会社とは距離を置いて、自分と向き合う時間になります。そんな自分を優しく見守って応援してもらえるように、家族や友人など近しい人には、休職する理由と目的を共有して、事前に理解を得るのが理想的です。

まとめ

「休職」という決断は、私たちのキャリアや人生において非常に大きな意味を持ちます。だからこそ、その選択をする際には、いまの状況や目標をしっかりと把握し、良い面と悪い面をじっくりと見つめながら、自分自身にとって最善の選択をすることが大切です。

こうやってメリットとデメリットを比較してみると、デメリットの方が圧倒的に多い印象を受けるかもしれません。それでも私は休職する道を選びました。そしてその決断を後悔していません。休職したおかげで、心身を休めることができて、健康的な生活習慣を身につけられて、新しい仲間に出会えて、スキルアップできて、より自分らしい生き方を見つけられました。

ただ休職を決断する前は本当に怖かったので、経験者に相談できたらどんなに良いだろうと思っていました。そこで今回は、その時に知りたかった情報をまとめてみました。休職を検討している方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。どのような決断にせよ、あなたの選択が幸せな未来に向かうことを願っています。

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