頭がスッキリ!朝の日記「モーニングページ」のやり方【体験談】

「日記を始めたいけど何からしたらいいの?」「モーニングページっていうのを勧められたけど・・・」

起床後すぐに日記を書くアクティビティ「モーニングページ」をご存知ですか?今回はモーニングページに興味がある人のために、その全容をわかりやすくまとめました。

エリカトロン

この記事は次のような人におすすめ!
・日記をはじめたい
・モーニングページとは何か知りたい
・モーニングページをやるメリットが知りたい
・モーニングページのやり方を知りたい

この記事を読めば、モーニングページのやり方や効果を知る事ができます。

私の個人的な体験、そしてうつ病の克服にも効果があるのか?などについて紹介しているので、始めようか迷っている人は参考にしてください。

目次

モーニングページとは?

モーニングページは、朝起きた直後に頭に浮かんだことを手書きで3ページ分書き出す習慣です。この習慣は、米国の作家ジュリア・キャメロンの著書『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』(原作「The Artist’s Way」)で紹介されており、創造性を解放し、自己理解を深める手法として推奨されています。この本では他にもクリエイティブな回復と自己発見のためのプログラムを紹介しています。ブロガーなどクリエイティブな仕事をしている方にはおすすめの一冊です。本の詳しい内容な以下の記事で解説しているので参考にしてください。

モーニングページの目的

モーニングページの目的は、創造性を刺激し、感情を解放し、自己理解を深めることです。
これにより、より充実した人生を送るための基盤を築くことができます。
具体的には、以下のような目的があります。

アイデアの発見と整理

モーニングページを書くことで、頭の中に浮かんだアイデアや思考を整理し、クリエイティブなプロセスを促進します。この習慣は、新しいプロジェクトや課題に取り組む際に役立ちます。

感情の解放

モーニングページを書くことで、心の中に溜まった感情を解放することができます。誰にも見せないものなので、自分の感情や考えを素直に表現する安全な場所です。悲しみや不安などのネガティブな感情を書き出すことで、それらを処理し、心の安定を取り戻すことができます。

自己探求と成長

モーニングページは、自己探求のプロセスを支援します。自分自身に向き合い、内省する時間を持つことで、自己理解が深まり、内なる成長が促進されます。自分自身について深く考え、内省する時間を持つことで、自己理解が深まります。これは、うつ病の根底にある問題や感情を理解するのに役立つかもしれません。

日々の振り返り

モーニングページは、日々の出来事や感情を振り返る機会を提供します。これにより、過去の経験から学び、将来に向けて前進するための洞察を得ることができます。

ストレスの軽減

モーニングページを書くことで、心の中に溜まったストレスや不安を解放することができます。朝の時間に感じるプレッシャーや不安を書き出すことで、心が軽くなり、穏やかな気持ちで新しい一日を迎えることができます。

日々のルーティンの構築

モーニングページを日常の一部とすることで、日々のルーティンが生まれ、これが精神的健康に良い影響を与える可能性があります。

目標設定と焦点の向上

モーニングページには、その日の目標ややるべきことを書き出すスペースを設けることができます。これにより、目標を明確にし、行動計画を立てることができます。その結果、行動がより焦点を絞り、目標達成への道筋が明確になります。

日々の感謝の意識

モーニングページでは、その日に感謝することを書き出すスペースを設けることができます。日々の小さな幸せやありがたいことに意識を向けることで、ポジティブな気持ちを育てることができます。

うつ病にも効果があるの?

うつ病やその他の精神的な課題に直面している人にとっても、モーニングページが有益な可能性があります。

私は適応障害で会社を休職していた時にモーニングページに取り組み、個人的にはとても効果がありました。まず朝起きる理由ができたことで、生活のリズムを整えるのに役に立ちました。誰にも打ち明けられない心の中を書き綴ったことで、心が軽くなり、頭がスッキリしました。自分と向き合う時間を毎朝とったことで、心の安定に大いに役立ったと思います。

ただし、モーニングページがすべての人にとって有効であるわけではなく、特にうつ病の治療においては個人差があります。自己ケアの一環として取り入れることは良いかもしれませんが、専門家の指導のもとで行う他の治療法と組み合わせることが重要です。うつ病の症状がある場合は、モーニングページを始める前に、医師や心理療法士などの専門家と相談することをお勧めします。彼らは、あなたの状態に最も適したアプローチを提案してくれるでしょう。

モーニングページのやり方

では次に、やり方をご説明します。
モーニングページを行う際には、以下の手順が一般的です。

ノートとペンを準備する


モーニングページを書くために、手帳やノート、そしてお気に入りのペンなどを用意します。朝目覚めたら、すぐにこれらの道具を手に取る準備をしておきましょう。ベッドの傍らに手帳やノート、ペンを置いておくと便利です。目が覚めたら、すぐに手に取れる場所に準備しておくことで、モーニングページを書く習慣を身につけやすくなります。心の中の思考や感情を素直に書き留める準備が整えば、新しい一日をクリアな状態からスタートすることができます。

朝起きたらすぐに書く

モーニングページは、朝起きた直後に書きます。この時間帯は、まだ一日の喧騒が始まる前であり、頭がまだクリアな状態で、思考を整理しやすいです。ベッドの上でもいいですし、朝食の前やコーヒーを飲みながら、リラックスした環境で行うのがおすすめです。静かな時間を作り、心を落ち着かせながら、ペンを手に取り、自分の内面に向き合います。これによって、心の中に溜まった感情や考えを解放し、新しい一日を穏やかに始めることができます。

手書きで3ページ分書く

モーニングページは、手書きで行います。ンピューターを使ったり、スマートフォンで入力するのではなく、紙に直接書くことが重要です。手書きで行うことで、より直感的な表現が可能になります。文字を書く手の動きや筆圧、紙の質感など、全てが自分の感覚と密接に結びつきます。3ページ分という量は目安であり、それ以上でも以下でも構いません。

考えすぎず書き出す

モーニングページでは、頭に浮かんだことをそのまま書き出すことが大切です。フリーライティングという手法で、思いついた思考や感情を自由に書き出す方法です。つまり、考えを整理することなく、ただ自由に書いていくのです。このとき、文法や表現の正確さよりも、ありのままを素直に、率直に書き出すことが重要です。こうすることで、自分の内面に潜むさまざまな思考や感情を掘り起こし、表面化させることができます。その結果、心の中がクリアになり、気持ちの整理や解放が可能になります。:

内容はなんでもOK

モーニングページでは、頭に浮かんだありとあらゆることを書き出します。どんな内容でもOKです。自分の気持ちや考え、日々の不安や悩み、または明るい希望や目標についても、全てを率直に書き留めるのです。自分の内面にあるすべての思考や感情を言葉に起こすことで、心の中の霧や混乱が解消され、クリアな状態に近づくことができます。何でも書くことが許されるこの習慣は、私たちが自分自身と向き合い、成長するための貴重な機会となります。

読み返さないこと

モーニングページでは、書いたことを後で読み返しません。あとで内容に対して自己評価を下すこともしません。だからこそ、書く内容を厳選したり、まとめたりする必要は一切ありません。ただ思いのままを書き出すことに集中しましょう。モーニングページは自由な表現の場であり、正解や間違いはありません。モヤモヤした感情や喜びを素直に書き出すことが目的です。心のうちを書き出して、スッキリしたな、と思ったら、それがゴールなのです。自分自身と向き合い、自由な気持ちで思考を巡らせ、心の中の負担を軽くしていきましょう。

私がモーニングページを16年間続けた理由

私は16年前にモーニングページと出会いました。当時、アメリカの大学を卒業したばかりの私は、就活のストレスやビザ更新の問題に悩まされ、心が疲れ果てていました。そんなとき、恩師からの「The Artist Way」という英語の本をプレゼントされました。「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」の原作です。そして「モーニングページ」を始めることを強く勧められました。最初は続けることができるか不安でしたし、正直めんどくさそうと思いましたが、試しに始めてみることにしました。

最初の数週間は、毎朝起きるのが辛くて、モーニングページを書くこと自体が苦痛でした。それでも続けているうちに徐々に慣れてきて、いつの間にか書くことが楽しみになっていきました。1日の中で嫌なことがあっても、明日の朝モーニングページに書こう、と思うことで、精神的な落ち着きを得られました。毎朝モーニングページを書くことで、心の中のもやもやが晴れて、自分の気持ちを整理することができるようになり、霧に隠れていた考えや感情に気づくことができ、それが自己理解や成長につながっていきました。また、モーニングページを続けるうちに、創造性が高まり、新しいアイデアや解決策が浮かびやすくなりました。執着や偏見を手放し、視野が広がったおかげで、将来の選択肢が増えて、気持ちが楽になりました。

途中で休息期間を挟みながらも、16年間モーニングページを続けてきました。私にとってモーニングページはセラピーのような役割を果たしています。失恋や離婚で落ち込んでいた時、妊活で悩んでいた時、適応障害で会社を休職していた時など、孤独で苦しかった時期は、モーニングページを書くことが心の支えになっていました。人に相談するとジャッジされるのを恐れて、全てを素直に打ち明けるのを躊躇したり、頻繁に相談するのを遠慮したりしてしまいます。その点モーニングページは、誰の目も気にせずに、ありのままの気持ちを排出できます。この習慣を続けることで、自分自身の成長や変化を感じることができました。これからも人生に行き詰まった時は、モーニングページをやれば良い、という安心感があります。

まとめ

モーニングページは、朝目覚めたら一番最初に行う習慣です。手書きで気持ちや思いを書き出すことで、心に溜まったストレスや不安を解放し、心のバランスを整える助けとなります。私たちはみんな日々さまざまな感情や考えを抱えていますが、モーニングページを通してそれらを受け入れ、整理し、成長の機会として捉えることができます。うつに悩む人も、失恋で傷ついた人も、妊活に行き詰まっている人も、将来に不安を抱えている人も、スランプに悩んでいるクリエイターの方も、この素晴らしい習慣を取り入れることで、より充実した毎日を過ごしましょう。

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